
外で撮影できない雨の日などは、レンズをいじりながら家の中で撮影したりする。大体は犬達を撮るのだが、寝ていて相手してくれない時は、マクロレンズを取り出して目の前のビールグラスだったり、なんでもない日用品を撮ったりすると楽しい。

なんでもないビールの泡も、こうしてマクロで見ると新鮮だ。

MD MACRO 50mm F3.5は、ミノルタの一眼レフ用レンズとしては比較的新しいオールドレンズのようで、1981年ごろに作られていたらしい。新しいと言っても40年前のレンズだし、私は詳しく知らないのだが、前期、後期型があり、前期型はROKKORロッコールという名称が与えられていた。そしてこいつ、おそらく後期型の正式名称はNEW MD MACRO 50mm F3.5 が正式名称のようだが、製品にはNEWの刻印も無いので、私はMD MACRO と呼んでいる。

マクロ撮影はもちろんのこと、50mm標準レンズとして何も不満のない描写だ。少し柔らかめな印象だがそれくらいの方が目に優しい。F3.5スタートだから余裕のある光学設計なのだろう、目立った収差はない。

モノクロにすれば、そんな柔らかい描写もどこかへ行ってしまい、キビキビ、シャキシャキして、これはこれで気持ち良い。


そして、このレンズのデザインが好きだ。ギョーシェ彫りを彷彿とさせるターレット、あまり見たことのないスカイブルーの刻印、フォント、全てが相まってなんとなく親しみの湧く美しくも可愛らしい佇まい。純正には等倍マクロになるアダプターも付属しているのだが、私の個体にアダプターはなく、1/2倍マクロだ。しかし、Zfで使う時はSHOTENのヘリコイド付きアダプターを使い、等倍マクロまたはそれ以上としても使える。
マイクロフォーサーズの60mm/90mmマクロを手放してしまった今となっては、唯一のマクロレンズなので、こいつとの付き合いは長くなりそうだ。
