
9月ももうあと数日になってしまった。引き続き写欲はさして高まらず、秋に向かって淡々と日々を過ごしている。
ここ数ヶ月で人生の大きな転換点を迎えていることが、写欲の低下と関係しているのは明らかだ。
自ら創業し10数年経営していた会社を廃業する決断をしたのはこの春。それから海外オフィス、国内工場、東京のオフィスとその従業員を徐々に閉鎖し、解雇している。
幸い、事業の一部を譲渡もできた。それらも含め資産が負債を大きく上回り、他人様にも迷惑をかけず、また解雇した従業員へもそれなりの手当が可能だ。もちろん私自身の手元にも多少は資金が残る。もっと続けて頑張ることも選択肢としてあるが、先行きの不透明な事業環境で、今後業績が好転しなければ、何もかもを失うリスクがある。
最終的に全てが終わるのは来春になるが、10月に最後の決算を締めて、概ねけりがつく。

ここ1ヶ月ほどは、オフィスにある様々なものをみんなで分け合って持ち帰ったりしている。私はデスクや椅子を持ち帰り、リビングの一角を念願だった書斎に仕立て上げた。
そして、今はこの書斎で今後のライフプランを練っている日々だ。
大好きだった自分の仕事/ビジネスは、好むと好まざるとにかかわらず終える決断をしたわけだから、また新たにビジネスをするつもりはない。望んだ形ではなかったが、創業時に「50歳から55歳ではリタイアして第三の人生を歩みたい」と漠然と思っていたわけで、結果的にその通りとなった。53歳でのリタイアだ。
第三の人生といっても、まずは妻に少しだけ出勤日数を増やしていただき社会保険適用してもらい、私は人生初の被扶養者となる。 これが現実だ。

人生の岐路に立つとき、いつもこの珠玉の言霊たちが私を鼓舞する。
そう、THIS IS MY LIFE then LIFE IS SHORTER THAN YOU IMAGINEなのだ。
ゴウゴウと音を立てて地殻変動を開始した我が人生に巻き込まれ、我が写真LIFEもこれから大いに変わっていくのかもしれない。
ちなみに、大学を卒業し会社員として雇われていた頃が第一の人生。起業し人を雇い自らの生業で生きてきた、今が第二の人生。そして、定職を捨て、思うがままに生きていくのが、これからの第三の人生だ。まさにSeize the dayだ。

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