LUMIX G9PRO II First Impression

G9PROII / MR.DING NOXLUX 50mm F1.1 V2

カメラレビューは見る専門だ。機能に詳しくないし、最新機能をガンガン使う撮影もしない、なんならいまだに犬野鳥以外ではAF-Cを使わず、AF-Sでピンポイント測距点をグリグリ動かしているくらいだから、最新カメラをレビューする資格すら無い。。笑

しかし、ここ2年ほど主にOM-1やLEICAで人生最高に写真を撮りまくっていて、特にOM-1はカスタム設定をして自分なりに使いやすいカメラに仕上げたりしている。

だからと言うわけでもないが、LUMIX G9PRO IIを購入し、1ヶ月ほど。夜な夜なカスタム設定を弄りながら、だんだんと分かってきたOM-1(MarkII含む)との違いなどを記録しておきたい。長く使った後にどのように印象が変わるのかも楽しめるし。

G9PROII / LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm

① 色味
これは、巷でもよく言われているし、YouTuberがこぞってLUMIXの試用レビューで発信しているが、確かに私もLUMIXの色味に好感を覚える。LEICAに近いという人もいるが、それにも同意だ。LEICA M11/M10P/Q2などを使ってきたが、少し青みが強いというか色温度が低く出るような気がする。黄色味が強めのOM-1やZ8と比べると尚更そのような印象だ。また、これはLUMIX独特かもしれないが、赤が輝度/彩度高めに出てる気がする。

G9PROII / LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm F1.7

色味の違いは、あくまで印象だから、同じレンズ、ホワイトバランスで比較するのは良い暇つぶしになる。

ということで、暇なGW中に M11 / Z8 /Zf / G9PROII / OM-1 MarkII / EOS M10にアポズミつけて比較した。

G9PROII / MR.DING NOXLUX 50mm F1.1

WBは2,500K、SS/F値など露出もほぼ揃えた。 OM-1 MarkIIの色味に驚愕だが、AWBを使うとまともな色が出てくるから不思議だ。そしてG9PROIIはやはりM11、Zfと近く、好印象だ。もっとも現実に忠実なのはZ8のように見える。 G9PROII / LUMIXのカラーサイエンスが記憶色に近いと言われるのもうなづける。

② 操作性

LUMIX は操作性が良いと言うのも定説だ。GX7MK2やLX100MK2ではさほど感じなかったが、G9PROIIで徐々にカスタム設定も詰まってきて、使いやすく感じる。

まず、物理ボタンが良い。ほぼ全ての操作を右手でファインダーを覗きながら出来る。WB / ISO / 露出の調整や切替は人差し指で右肩上のボタンを押す。親指は、AFボタン、キャノン機のようなホイールでフォトスタイルのスタンダードとライカモノクロームをワンプッシュで切替(Zfの専用モノクロダイヤルよりも遥かに使いやすい)。ホイールではさらにデジタルズームの切替、再生、フィルター効果の切替に割り当ててる。フィルター切替が余計なので、ここをどうするかまだ思案中。

③ 画質

何の不満もない。まぁスナップがメインだから、そりゃそうだろう。今どきiPhoneでも画質に不満はほとんどないのだ。しかし、OM-1との違いはあるように感じる。20百万と25百万の違いなのか、画像処理エンジンの違いなのか、一言で言うならば、とにかくG9PROIIの方が緻密と言うか線が細くスッキリしている。色味で触れたが、赤の彩度が高すぎるように感じるから、そこは調整した方が良いかもしれない。

G9PROII / LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm F1.7
G9PROII / LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm F1.7

④ AF

これは、OM-1 MarkII やZ8に分がある。特に犬がこちらに向かってくるようなシーンでは、明確にOM-1 MarkIIに劣後すると感じる。こちらも犬を走らせて同じ条件で歩留まりを比べてみようと思うが、感覚的には歩留まり50%くらいの印象だ。

G9PROII / M.ZUIKO 40-150 F2.8

⑤ リアルタイムLUT

リアルタイムLUTは面白い。まだ使いこなせていないが、他社がフィルムシミュレーションとかピクチャーコントロールと言ってる、いわゆるフィルター効果のことだ。今の所スタンダードとライカモノクロームをメインに使っているが、いづれオリジナルのLUTを作り込みたいと思っている。

G9PROII / LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm F1.7

⑥ 総括

OM-1との比較で語るならば、動きものや防塵防滴が必要な撮影にはOM-1、スナップや風景、動画にはG9PROIIという使い分けが実に心地よい、つまり両雄相譲らない東西横綱だ。レンズもOMDS / LUMIX それぞれに魅力的なラインナップが役割分担している。 望遠系、マクロ系がめっぽう強いOMDS、スナップ用単焦点、10-25/25-50 f1.7通しの神ズームを持つLUMIX。そして、もしどちらか一方を選べと言われれば、今ならLUMIXを選ぶかもしれない。それくらいG9PROIIは魅力的なカメラだから、現時点では毎日持ち歩くファーストチョイスとなっている。

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