
カイロ考古学博物館1階に展示されているハトシェプストの頭部像。エジプト旅行最終日にして今回の旅のハイライトだ。
正直いうとエジプトに行くと決めるまでハトシェプスト女王の名前すら知らなかった。高校時代に日本史しかやらなかったというのもあるし、エジプトの歴史を読んだこともなかった。
しかし、旅が決まってから、エジプトの歴史本を読み、ハトシェプストやツタンカーメンの漫画を読み漁っているうちに、3500年前に実在したハトシェプストやツタンカーメンに感情移入をしたのだと思う。 漫画本ではあるが、そこでイキイキと描かれていた彼らの姿を3500年後のこの地に見た気がするのだ。

Luxor / ハトシェプスト葬祭殿。

女性ファラオだったハトシェプスト女王は、時として男性ファラオのような髭(付け髭)をつけた。そしてそれがこの石像にもしっかりと描かれている。こめかみ部分に紐があり、それで付け髭を固定していたのだ。


王家の谷 KV62 ツタンカーメン王墓内の壁画。3500年前の色彩を驚くほど鮮明に残している。そして、ツタンカーメンのミイラもこの墓の中で保管されていて、実物のツタンカーメン王と対面できた。

カイロ考古博物館2階のツタンカーメンコーナー入り口。 こちらは内部の撮影が禁止されているが、かの有名な黄金マスクが展示されている。

木彫りのツタンカーメン像。

何もかも美しく荘厳なツタンカーメンの宝物たち。最終日最後に取っておいて良かった。一人ゆっくりとハトシェプストとツタンカーメンとの時間を愉しんだのだった。
