散歩の愉しみ

休日の朝はワンちゃん達とのお散歩だ。我が家の周りには公園が多く、歩いていける公園だけで大小様々10ヶ所くらいある。

誇張ではなく、街全体が大きな公園に囲まれ、砂浜のある海辺、海につながる川、森、サッカー場、野球場などなどバラエティに富んでいるので、ワンちゃん達からすれば最高の街ではないだろうか。（ワンちゃん達が散歩大好きという前提ではあるが。。。）

従い、散歩ルートは毎回変わる。時間がない時、風が強い時、ワンちゃん達を走らせたり運動する時、海が見たい時、そして野鳥を撮影したい時。。バリエーションは豊富だ。

とは言え、毎週散歩をしていると目新しいものに出会うことは少ない。

犬と散歩しながら撮影するので、被写体を探しながら。。。ということは出来ず、犬達と歩いている中でふと目に入り「綺麗な光だなぁ」とぼんやりと感じたり「あれ？」とちょっとした違和感があるとシャッターを切る。

「ニコンのレンズは逆光に強い」という定説がある。「逆光を美しく柔らかく表現してくれる」という方が私の感覚に近い。あるいは「ニコンレンズの逆光の描写が好きだ」。だから、逆光で美しい光があるとシャッターを切りたくなる。

そして、朝の散歩で愉しいのが、オトシモノを見つけることだ。子供のおもちゃから大人の持ち物まで、朝の街には結構バラエティに富んだオトシモノ達がおおぜいいる。

しかも大抵は凛と佇んでいる。彼ら、彼女らは、きっと無造作に忘れられたり落とされたりしたのだが、私が見る時にはしっかりと存在を主張するように姿勢を正しているのだ。

そこに人の優しさとか気遣い、日本人の素晴らしい精神性を垣間見る。私たちにとっては当たり前のことなのだが、海外でこのような光景を目にした記憶はない。

たまには、こういうオトシモノもある。これはオトシモノでもありオクリモノでもある。

こんなのを見つけてしまうと、犬達のことはそっちのけで、シャッターを切りまくるのだ。。。笑