画質論争　Part 2

たまたま２台のカメラを持ち合わせていたので、同じ被写体を数時間差で撮影し、現像、トリミングして揃えてみた。画質比較記事に使えると閃いたのだ。もちろん仕事の合間のスナップだから、それぞれ1枚撮ったっきり、露出条件、WB、レンズの焦点距離もバラバラ。私の実用上の画質比較にちょうど良い。

妻や娘に聞いてみたら、意見は割れた…。妻は何となくこちらの方が綺麗…と感覚的に、娘は普段からスマホでインスタ写真に勤しんでいるからか、ボケが…など少しロジカルに判断していた。

脱線するが、最近の若い女性たちの絵作り力というか、写真のスキルには驚かされる。みんなスマホで撮るのだが、液晶見ながらあれこれと【映えの追求】に余念がないから、美しい構図を自然と身につけている。もちろん彼女たちは日の丸とか対角線とかそんなこたぁ知ったこっちゃないのだ。

たまに旅先で娘にカメラ持たせて撮らせると、ファインダー覗きながら結構時間かけて構図を試している。私のように『ぱぱっ』と撮らない。そして出来上がった絵は、私より遥かに美しいことが多々ある、まぐれでもなく誇張でもなくだ。

さて、本題に戻すと、撮影機材はM11とGX7MK2。

かたや2022年発売のフルサイズ61百万画素機、DxOのセンサー評価では100点満点、実質現時点で最高評価の民生用CMOS撮像素子の一つを搭載、かたや2016年発売のマイクロフォーサーズ16百万画素機。日進月歩のデジタルの世界で6年という発売時期の違い、画素数、センサーサイズ、どれをとってもカメラオタク的には画質勝負にならないスペックだ。センサーサイズ(面積)は約4倍、画素数も約4倍。ん、ということは画素ピッチはほぼ同じ？

適当に撮ったから、GX7MK2の方はISO640と条件が悪い。ベース感度ISO200としていれば、もっと画質を上げられたはずだ。

さて、みなさんはどう思われるだろうか。等倍表示ではなく、お使いの端末の画面サイズのまま見て、すぐに画質の違いに確信を持てるだろうか。私には見分けがつかない。そして、どちらの写真がLEICAでどちらがLUMIXか、確信を持てるだろうか？