
毎年春になると四十雀のつがいがベランダにやってくる。

彼らのお目当ては、室外機に置いてある巣箱だ。10年ほど前から置いており、ほぼ毎年、多い時には3月から5月、5月から7月と、2組のつがいが子育てをする。
実際には、ここ数年は巣作りまで至らずに、今年は3年ぶりくらいだと思う。コロナ禍でリビングルームに常に人がいたり、あるいは犬を飼い始めたりと、ここ3年の我が家の生活の変化により、彼らも警戒したのかも知れない。

巣作りはメスの仕事らしい。せっせと苔を持ってきては巣箱の中で作業をしている。観察していると巣箱での作業が30秒〜1分、苔をとって帰ってくるまでが1-2分。
ちょっと覗いたところ、ふかふかの苔が6−7センチの厚みで敷き詰められていた。巣作りも急ピッチで進んでいる様子だ。
今年は何羽巣立っていくのか、楽しみながら観察しよう。
